バイデン大統領のイスラエル、パレスチナ、ヨルダンその他諸国歴訪予定は無残にもその目的が打ち砕かれました。
キリスト教系病院へのロケット弾は「イスラム聖戦」による誤射と言う子供だましの結論で幕引きとの事。ジハードの声明もないまま、事件を葬り去ろうと言う事か。
絶対的支援者であるはずのアメリカすら手玉にとるイスラエルのしたたかさ。
国内に右派左派各々の大規模デモをかかえながら関係諸国歴訪スケジュールが狂ってしまい、会見では苦渋に満ちた老人のあわれな姿を見た思い。
戦火の中「ここに安全な場所はない」と電話取材に応じた国境なき医師団スタッフの日本人女性による悲痛な叫びが心に刺さったまま眠れぬ夜。
それでも戦地に残ろうとする勇気と義務感。
彼女の声をどれ程のメディアが報じたかは不明ですが、少なくとも新聞で大きく報じられているのは眼にしていません。
平和な国に生まれて良かったと言う考え方もありますが、異国の地の惨状に胸打たれる感受性は失いたくないと思います。
繰り返しますが誤爆であろうとなかろうと最も安全であるべき病院で一瞬にして500名程の生命が奪われた事を決して忘れまい。