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第一回東京シャンソン・コンクール

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画家にしてアマチュア・シャンソン歌手・宇藤カザン氏の尽力で、
東京日仏文化サロン主催の第一回東京シャンソン・コンクールが杉並公会堂で開催。
テープ審査を通った33人(うち17人がフランス語部門、16人が日本語部門)が出場。


日仏シャンソン協会へ、「どうして○○さんがテープ審査で落ちたのでしょうか?」
というお門違いの問合せもあった程、
レベルが伯仲していたのだろうとは予測していましたが、
確かに実力は甲乙付けがたい人達たち。


結果は、フランス語部門は関東勢が優位で、
野村幸子日栄照美岸本真知子(東京)、井上葉子(埼玉)
でもグランプリは島袋力夫(沖縄)。
日本語部門は堀江順子Li-ra大木実(宮城)、金子史央島田えまり(東京)
島袋力夫さん、岸本真知子さんは、J’AIME CHANTER、浜松シャンソン・コンクール、
日本アマチュア・シャンソン・コンクール、なにわシャンソン・コンクール等でも
グランプリや入賞して、賞を総なめ。


個人的には、日栄さんが随分成長されて、印象的でした。
(随分前から色々なコンクールで聴いてきました)

それ以上に、公式伴奏のアニエス晶子さんのピアノの音色が心地よく
(小さなホールにスタンウェイのフル・コンが入っていて、pで弾くのは大変なはず)
歌手以上に、歌心を感じさせました。
先日の福岡でのコンサートもそうですが、コンクールでホールPAの場合は、
フル・コンのピアノの蓋を開けている部分の音は、
ちょうど客の耳の位置に響き、PAは天井近くの壁面に響いて、
どうしてもピアノが歌を消してしまうのですが、アニエスさんのピアノは違いました。

ピアノと言えば伏見淑子さんのお弟子さんの同伴伴奏・関根忍さんは
30過ぎの若者ですが、とても良く歌を聴いて伴奏をしているのか分かりました。
将来有望!


審査員だけとってみれば、日本最高のシャンソン・コンクールと言える程、
オーソリティーが揃っています。
信州大学の吉田正明先生は、ご自分でも歌われる程で、
シャンソン研究家として著名。
評論家の大野修平
フランス人歌手のパトリック・ヌジェとシュプリーム、
日本人歌手の深江ゆか、ピアニストの上里知己、主催者の宇藤カザン…という顔ぶれ。


コンクール最大の特長は、進行も客席も温かい雰囲気ということで、
他のコンクールとは違うと感じた次第。

終了後に、ステージで全員が写真撮影するのを客席のお客様も一緒にシャッターを押したり、
スマホで撮ったり。一つ気になったのは、口で息を吸う人が殆どという事。
最近の傾向なのかも…。



歌唱法が変わりつつある(?)日本シャンソン界

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この数年、日本各地のシャンソン・コンクール審査員や、オブサーバーをしたり、
シャンソン大使随行員として各都市のシャンソン歌手との
日仏文化交流ステージの手伝いをしたり、
あわせてシャンソニエを回ったり…見分を広める機会増。

若い人を中心に少しずつシャンソン歌唱法が変わりつつあることを実感し、
理由の仮説を立てました。

CD11枚組の「シャンソン・カラオケ大全集」は、それを購入した人だけでなく、
購入者に聴かせてもらった人たちの歌唱法まで変えた様です。

CSSV(母音消去唱法)、CES(息もれ唱法・官能唱法)は、日本でも市民権を得た感有。

今までも、このシャンソン特有の歌唱法を得意とする
岡山加代子さん、青山桂子さん、浜崎久美子さん、宮入公子さん等の
CDを日仏シャンソン協会通販や月刊「プチるたん」を通じて購入される方は、
随分多かったのですが、
1年で55,000枚売れたことになる「シャンソン・カラオケ大全集」に入っている
参考歌唱で学んだ人は、圧倒的に多い様子。

東京・大阪以外の都市でシャンソン伴奏も(!)しているピアニストにも、
奏法の参考になっているとの声が寄せられています。



もう一つは、近年のシャンソン・コンクールで
仏語歌唱者が増えていることも遠因と考えられます。

ジャズやタンゴ同様、原語で歌わないと出せないリズム感があり、
フランス語歌唱する人たちの中は、それを身に付けて来ている人も有。

ただ、年配の人(合唱や他ジャンルの歌を長く歌って来た人)の発音は、
母音中心(特に「助詞」)に歌う唱法が身についてしまっていて、
若い人(最初からCDやYouTubeでフランス人のシャンソンを聴いて育った人)の様には、
うまく行かないケースも。

そういう人たちでも、日本語で歌うと、
即演歌・歌謡曲風になってしまう人もあって残念。



そんな中でも、最近聴いた千葉愛子さん、樋口亜由美さん、MIKAKOさん等は
今までの日本シャンソン界の王道を行く歌唱法でないだけに、
何らかの変化の兆しの様な気がします。

個人的には、各シャン・コンで総なめ受賞している岸本真知子さんの様な
フランス語歌唱しかしない人が、
日本語でも同様にシャンソン・テイストが出せるかに興味有。

ちなみに、彼女が舞台業界紙の一面で取り上げられたことに
シャン・コン来聴者の中で話題にしている人があって、驚きました。

シャンソン歌手の憂鬱

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幾人ものシャンソン歌手から、相談される事柄有。

お客様からの食事のお誘いに追われて、
歌のレッスンに通う時間がなかなか作れないので、
同じ曲ばかりのステージになりがち…。

ケース・バイ・ケースで返答に困るけれど、
お客様にあってこその歌手であることと、
歌の伝道師たる歌手との狭間で悩むことも成長の一過程。


それと、同じ曲を歌うこととは別。
よく「お客様のリクエストに応えるために、新曲を覚えたい」と言って
レッスンに何曲も持ってくる人があるけれど、
不慣れな覚えたての未熟な曲を(リクエストだからといって)歌うのも考えもの。

伝えたい思いがあり、それに適した曲を生涯歌い続けることも歌い手の務めであり、
そもそも、その歌手のレパートリーを熟知しない人が、
他の歌手の持ち歌や流行した曲を歌うようにリクエストするのは、考えもの。


多くのシャンソン歌手は、他人の創作物を使用させて頂いているので、
せめて、その作者の思いを一人でも多くの観客に伝えようとする責務有。

ファンであれば、その歌手の、そういった思いを理解した上で、
リクエストをして欲しいと思う次第。

昔、シャルル・アズナヴールのコンサートで、
アンコール前に「雪が降る!」と日本語で叫んだ観客が居て、
ハッとしたものの、(幸運にも)アズナヴールは日本語が分からないので、
事無きを得たこと有。

アズナヴールを発掘したE.ピアフの歌ならまだしも、
彼が恐らく良くは知らないだろう(当時は駆け出しの)新人歌手の歌を
リクエストするなんて考えられない…。

とは言え、娯楽享受の場としてのシャンソン・バー的ライブ・ハウスは、
当日、誰が歌っているのかも知らずに入って来られたお客様が、
青春時代の想い出の歌をリクエストされた時に、
どう対応したら良いか悩む歌手の気持ちも分かる。

東京へとんぼ返りでオペラを聴く

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アリアンス・フランコフォンのJ.Rギオン会長直々のメールで依頼があり、
ステファン・セネシャルと唐澤まゆ子さんのコンサートを聴きに東京へ。
(前日に東京から帰ったばかりで、また東京へ…)

会場の丸の内トラストタワーは、
東京駅日本橋口を出てすぐにある森ビルの建物で、
毎週木曜日のお昼時に「丸の内トラストシティ・ランチタイムコンサート」を
東音企画のマネジメントで入場無料で開催。

ちなみに、森ビルは虎の門ではジャズ・コンサートを開いているとの事だが、
ここでは基本クラシック。

立見も含め80人程の人で、
日仏シャンソン協会が名古屋市音楽プラザで毎月25日に無料で開いている
「万博メモリアル・デー/音プラ・プロムナード・コンサート」が
150人平均であることと比較するとかなり開きがあるが、
それ以上に客席の雰囲気がまるで異なることに、地域差を感じた。

両会場共に同じオープン・スペースであるけれど、
エントランス・ロビーとなっている部分の出入りに際し、
コンサートを全く無視してしゃべりっぱなし、携帯電話の声がしていたり…
という風景は名古屋ではない。

もしかしたら、クラシックとシャンソンの坂も知れないけれど…。
ステファンも唐澤さんも共に「超」の付く程素晴らしい歌声だけに、
もったいないという感じ。

アリアンス・フランコフォンは来客として、
それなりの肩書きのある人物ということで、
アリアンスは日本代表の私と、
フランス・シャンソン芸術協会東京支部長・黒川泰子さん、
トニー・ボンフィス(シャルル・アズナヴール伴奏ベーシスト)の
友人歌手=浜砂伴海さんをステファンに事前連絡していた様子で、
大歓迎され、終演後、同ビルの美味な中華料理で会食の場も用意してくれました。

11月にパリでの再会を約束して帰名。



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川出祥代MANDALAでのコンサートにて

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エルム創設期の「グランヴェデット」であった川出祥代さんは、
その後渡仏し、10年経って帰国。

今は東京を中心に活躍とのことで、先日南青山MANDALAでのコンサートを聴き、
とても懐かしい思いでした。

久し振りに会った方々も客席に有りました。
中でも、ギターの今井満さんは、久しぶりでしたが、
今井さんがお連れ下さった方は浜崎久美子さんのファンと聞いてビックリ。

福岡でのシャン・コン地区大会会場でも、
浜崎さんの歌、CDでいつも聴いています」という方がありました。

毎月のように「プチるたん」折込配布物に浜崎さんのことが掲載されていて、
アズナヴールがバック・アップする歌手”として、
随分多くの方に知られて来たと実感。

カラオケでも、菅原洋一さんとの
デュエット曲「幸せへの言葉~嫁ぐお前に~」という
エンリコ・マシアスのシャンソンが結構人気とのこと。


ところで、川出さんのコンサートでは、
フランス語の響きの美しさに、
客席では「パリで聴いているみたい」との声有。

久保田さんが、大人しい弾き方をしているのは何故?」
「フランス語のオリジナル曲素敵ね」
「パダム・パダム斬新なアレンジね」(注:サッフォー顔負け)
…ヒソヒソ声をしっかりキャッチしながら楽しみました。

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広島からバイクでの来店!

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驚いたことに、岡山加代子さんのライブに、
広島からバイクで来場された方が有。
(でも、その後北海道までバイク旅行をされると聴いて一層ビックリ)

岡山さんの歌を聴いて、「日本一」と評価。

いくら何でも大げさと思いきや、とても詳しく聴いておられ、
更にシャンソンだけでなくポピュラー音楽知識の豊富な方で、
何を評価されたのか判明。


要するに声も表現も共に「引き出し」の多さが他を圧しているということで、
クラシカルな発声、シャンソン・フランセーズ・ヴァリエテの表現、
ラテンのリズム優先歌唱法、
もちろんCSSV(母音消去法)、CES(息もれ唱法=官能唱法)という
日本人が不得意な歌唱法もバッチリという多様性をしっかりと評価。

お話をしていると、ビフトル・ハラヤキラパジュンの名前が出てきたり、
群衆」を「ケ・ナディエ・セ・パ・ミ・スフリール」と
アルゼンチンのオリジナル曲名で言われたり…
(シャンソンの専門家ですら、
この楽曲がアルゼンチンの楽曲とご存知ない方があるにも関わらず…)

ピアノ伴奏とバトル歌唱する箇所や抱擁し合う箇所を随所に創れる岡山さんは、
本人の能力と努力だけでなく、
カンツォーネ、ラテン、タンゴ、シャンソン各々の分野で
日本最高の歌手や演奏者と共演を繰り返しただけでなく、
ネイティブなアーティストとも同じ舞台を踏んできている事によって
創出された得難い歌手であることを、本人が知っていることも成長の要因。

その点では、エルムのもう一人の看板歌手=青山桂子さんも同じで、
歌唱ではそうした共演機会が二人より少ない浜崎久美子さん、
宮入公子さん、真路まなみさんは、それに続く可能性をいっぱい有し、
更に後に続く清水美帆さん、芹沢抄子さん等が今後、
来日する海外アーティストやフランス公演で共演する人たちから、
つかみ取るものの大きさに、とても期待が寄せられています。

ちなみに、エルムの歌手たちが共演して来た人は下記の通りです。

<シャンソン>
美輪明宏、瀬間千恵、ジャクリーヌ・ダノ、ジャクリーヌ・ボワイエ
マリ=ポール・ベル、コラ・ヴォケール、カトリーヌ・ソヴァージュ
アラン・ルプレスト

<カンツォーネ>
奥則夫、ジリオラ・チンクエッティ、セルジョ・ムーサ他

<ラテン>
マキリータ&ジロー、トリオ・ロス・ペペス
ロス・インディオス・タクナウ、エヴァンドロ他

<タンゴ>
菅原洋一、前田はるみ、阿保郁夫、グラシェラ・スサーナ
オマール・バレンテ他


アマチュア・シャンソン・コンクール北海道大会

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日本アマチュア・シャンソン・コンクール北海道大会が開かれ、
24名の中から全国大会に行く5名が選ばれました。

五十嵐邦子オルガ」、地原美喜子水に流して」、
山崎珠枝ゲッティンゲン」、遠藤優奈サンジェルマンにおいでよ」、
中村麗子人生は美しい」の5名。(敬称略)

五十嵐さんは確か4回目(?)の全国大会で、
今回は練習時間不足で新しい曲への挑戦はせず、
慣れた曲にしたのが功を奏したかも。

函館のピアニスト・宮入建郎さんの生徒さんが多い大会で、
同伴伴奏で歌ったのは二人を除きこのピアニストばかり。

旭川で半年前から月2回レッスンを始めた
ル・ガール・ティエリさんに師事する生徒のうちの一人地原さんは、
さすがフランス人ミュージシャンの指導だけあって、
母音でリズムを創れていた。

フランス人に仏語を習っても会話とは違って、
歌独特のディクションがある事を知る人は少ない。

井上和世審査員長の講評は、九州同様目を閉じたり、
自分の世界に入り込みすぎる人への批判有。

マイクの使い方や、ポップ・ノイズに関しても言及。

打ち上げの席では、かつてレコードもリリースした事のある
元STVアナウンサー・大沢宏一氏や、
シンガーソングライターの工藤忠幸氏(二人とも審査員)が
マイク操作については「全く同感」と賛意を表明。

京王プラザホテルのピン・スポットは2kwのウェディング用なので、
まぶしいだろうけれど、審査員長の福岡に続いての講評は、
他のシャン・コンにはない視点として留意が必要。

加えて、キー設定の無理な人がいることにも言及有。

高音が出にくい時はfにせず、
フラットになるのを避けるテクニックが必要とのアドバイスと、
低域の響きが悪いことの指摘有。

フレーズを切らないよう、
日本語のセンテンスとして続ける様にとの意見も述べられていた。

はじめての北海道

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生れて一度も足を運んだことのない北海道へ、
アマチュア・シャンコンのお蔭で来ることができました。

今年30年目となるこのコンクールの北海道大会を
ずっと運営されている鈴木イベント・プロデュースの鈴木忠士さんと、
長くお話しできたことが、何よりの収穫。

ご自身もジャズ・ピアニストとして活動されていらした方で、
司会者やミュージシャン育成にも力を注いで来られた方。

地区大会というのに、会場は京王プラザホテルの
豪華なウェディング・ホール(?)のようなところで、
シャンデリアに加えて、ビッグ・スターのディナー・ショー用かと思うような
大階段には腰が抜けた!

ミュージックプレイスの高島さんがPAに入っていらして、
照明も立ち会っての入念なリハーサル。

最近数多く開催されるようになった
全国規模のシャンソン・コンクールでもここまで完璧な所は少ない。

24名の出場者にとっては、
そこに立つだけでスター歌手になった気分(?)となりそう。

運営もバタバタせず手慣れたもので、心がゆったりとして快感。

ビックリしたのは同伴伴奏者、フランス人アーティスト=ル・ガール・ディエリは、
最近まで伊勢市在住だったということ。

ラテン・コーラスの先駆者のひとり、ホセ浅井さんも今は、
こちらで後進の指導をしていらっしゃるとのことで、
マリキータ&ジローや坂本政一さん、タクナウやユパンキ、ファルー
…個人名がぴったり合う人に会ってお話できて幸せでした。

札幌の夜

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日本アマチュア・シャンソン・コンクール北海道大会の打ち上げは、
ライブをすることもあるという「カエルの子」。

ピアノはもちろん、アコーディオンや、
おびただしいギターも壁面を飾っています。

続いて神山慶子さんのシャンソニエ「ソワレ・ド・パリ」へ
シャンソン・カラオケ大全集BEST盤」の資料を届けに入ったら、
シャン・コン出場者の人が多数来店し、盛り上がっていました。

各都市のシャンソニエで、雰囲気がまるで違うのも興味深いと同様に、
フランス人アーティストがエルムのライブで歌いたがる理由も分かって来ました。

エスプレッソが美味

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札幌の宮越屋珈琲店で飲んだエスプレッソは、
出し方に気が利いていています。

パリのカフェのカフェ・クレームみたいに
コーヒーとホット・ミルクがポットで出され、
エスプレッソの苦みを楽しむ。

その後、ミルクに砂糖も入れてカフェ・ラテにできるお洒落なもの。

いわばウナギの「ひつまぶし」みたいな感覚?

シャン・コン東北大会が開かれる仙台の三越にもあるとのことで、
東京も新橋・日本橋・恵比寿にあるそうなので、そっちへも寄ることにした次第。

空港での昼食は、とっても大きな「にしん」と
臭みのないジンギスカンを食べながら、
偶然近くの席の方が携帯でシャンソン・コンクールの事を話していたので耳がダンボ。

世間は狭いもの。

(辛辣な意見が飛び交っていましたが、ここでは内緒…
いつかどこかでお話します)

日本アマチュア・シャンソン・コンクール東北大会

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昨日の北海道大会に続いての東北大会で、
その出場者の傾向が良く分かって興味深々。(下記敬称略)

51名の中から全国大会は、安部昭彦哀しみの終わりに」、
西塚祥子海のマリー」、森とし子そして今は」、
横井さゆり愛はあなたのように」、伊藤佐知子永遠の愛」の5名が出場。


準が二人いて、森岳三トワ」、藤原沙織愛の讃歌」。

森とし子森岳三はご夫婦で、過去カンツォーネ・コンクールの受賞歴有。


惜しかったのは、先日の東京シャンソン・コンクールで、
日本語部門グランプリだった
大木実がギター弾き語りで歌った「ロレットの店で」は、
やはり人と競うのに歌は別にしても、
フル・コンのピアノの音の厚みとギターとでは少々…。

西塚祥子は、秋田の高瀬みゅーじっくらぼ生徒なのに、
同伴伴奏の佐々木久美子さんでなく、公式伴奏の内山誠氏の伴奏で歌唱。

オリジナルのリズム・パターンとは違う伴奏にも関わらず、
歌のリズムの雰囲気を保ち、ピアノをリードする
(本来のコンクールとは別の、プロのテクニック)
場面もあって、特別賞があったらW受賞に価する!


伴奏のことを高瀬夫妻に訪ねたところ、
いつもと違った伴奏で歌えるよう、チャレンジさせた」
とのことで、これは高瀬さんの指導力を褒めるべきと判明。

同じ楽譜で彼女は先日、東京シャンソン・コンクールでも歌い、
その時はアニエス晶子さんのオリジナルを踏襲した伴奏だっただけに、
内心ヒヤヒヤ、ドキドキだったことと思います。

(神戸本選では伴奏の達人・森若三栄子さんが弾くので、
より力が発揮されるに違いない。)

東北地区大会は、今回同伴伴奏が8名も!

ゲスト歌唱もしたテディ熊谷さんはピアノの弾き語りで、
一番サマになっていたのがシャンソンではなく
イーグルスの「デスペラード」だったというのは年代を感じさせる。


ここでも井上和世審査員長の講評は、
「目を閉じて自分の世界に入り込み過ぎ」、
「マイクを使うのに声を出しすぎてやかましい」、
「声を作りすぎて怖い発声の人が居る」
…と辛口。

コンクールのPA

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日本アマチュア・シャンソン・コンクールの地区大会では、
客席PAを業者がするところと、ブースでする所とがあって、
フル・オープンにしたグランドピアノの蓋からの生音とのバランス処理に差が有。


あわせてボーカル・モニターもフットの所とサイドの所があって、
歌う人によっては、戸惑いもある様子。


それ以上に、同伴伴奏と公式伴奏とでは、
コンビネーションが当然違うけれど、
北海道地区大会のように、リハーサルをしっかりできれば、
そうした差も少なくなると思われます。

時間概念の癖

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移動時間を予測する個々人の癖は治らない。

かつて、エルムで働いていた遅刻常習犯は、その言い訳を聞くのが結構楽しみで、
「渋滞していた」「高速に乗り損ねた」
「高速を降り損ねた」「出かけ直前に電話があった」
「病院が混んでいた」「道路で事故があった」
…毎日理由が違う。



逆に、私はどうしても時間より早く移動。

という事は、フランス人的にはルール違反で、特に個人宅訪問等は、遅れるのが礼儀。
(早いと、準備が整う前に到着ということに)


でも、J.ダノがホテルに荷物をひとつ忘れた事に空港で気づいた時も、
名古屋まで高速を飛ばして往復しても間に合ったのは、
時間を余分(倍近く)に見ていたから。


先日も札幌から空港へ行くのに予定より早く駅へ行き、
乗車変更して早い列車にしようとしたら「満席です」とのこと。

仕方なくその次の列車にしたら、
なんと新千歳ライナー92号で社内トラブルがあって警察を呼んだ為、
列車が動かず、私の乗った94号が逆に発車。

結果的に92号は30分遅れとのこと。

ラッキーでしたニコニコ


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出版物が正しいとは限らない

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インシャラ―」の楽譜3番の歌詞が「栄ある」を
「さかえある」と印刷されているので、
何の疑いも持たず歌う人有。


正しくは「はえある」で、訳詞者・永田文夫氏もそう言っておられるが、
プロ歌手の中にも(チェックもせずに歌う人をプロとは呼べない)
恥じることなく「さかえある」と歌う人が居て、残念。


同様に「アドロ」のスペイン語で「Io」と印刷されている某出版者の物があって、
「イオ」と歌う人有。


これは「Io」(要するにLの小文字)の校正ミスで「ロ」と言うべきなのに、
スペイン語の歌詞の中に平気でイタリア語の「イオ」を入れる感覚が理解できない。


ついでにスサーナが来日直後、間違えてレコーディングした「サバの女王」の
「…あなたがかえるのよりは」が、
「…あなたがかえる望みは」という詞の間違いということのはようやく定着して来ました。

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シャンソン訳詞

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日本でシャンソンが流行した理由のひとつに、
素晴らしい日本語訳詞の存在があります。

堀口大学・西条八十に始まり、なかにし礼永田文夫といった
素晴らしい仏文学者や詩人が、
心の琴線に触れる日本語の詞を書いてきたことが、
日本独自のシャンソンを誕生させたと言われている。


通常、レコード会社や出版社がフランスの権利者に訳詞許可をとって、
法定訳詞が生まれるのですが、
最近はシャンソン歌手が権利者や原作者に無断で詞を付けることが増えています。


当然、何かあれば権利を有するパブリッシャーや作者から、
CD発売差止めや損害賠償請求も絶対ないとは言えないという指摘も有。

法定訳詞としてJASRACに登録された詞だけが「訳詞」と表記され、
それ以外は「日本語詞」と呼ばれます。

無断で付けた詞でもライブで歌唱する時はアドリブと同じ扱いとなり得ますが、
それを録音したり出版しようとすると問題の起きる危険もある事が
知られていません。


それ以上に問題なのは、法定訳詞は規定の金額をJASRACに支払えば、
誰でもCD化できますが、
そうではない詞は、その詞を(原作者の無断であっても著作物となるので)
書いた人の「言い値」を支払わなければならないという事です。


最近、幾人もの人から、こうした訳詞の事についてお問合せを頂くようになりました。

先日も、岩本ガン子さんと、この件で長電話をしました。

「哀しみの終わりに」と「哀しみの終わり~さあ!今から~」

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ミッシェル・デルペッシュLa maison est en ruineは、
サーカスが「去り行く夏」というタイトルでカヴァーし、
古賀力さんは「哀しみの終わりに」という日本語詞を付けられました。


出版社の取り決めで、大橋一枝さんの法定訳詞となりましたが、
3.11東日本大震災を機に、
私の「哀しみの終わり~さあ!今から~」も法定訳詞となりました。


その辺の事情についてご報告…。

古賀さんの詞は、丘の上に逃げた人が、被災地を見下ろしつつ、
隣町からの助けを待っているという設定ですが、
オリジナル曲はその反対。


法定訳詞となった「哀しみの終わり~さあ!今から~」では、
オリジナル曲同様、被災地に居る人が丘の上に行って、
そこにいる仲間たちと別の町を作ろうという内容。


こうした一見小さな点のこだわりがフランス人には良くあること。
もう一点、日本語に訳した詞を歌った日仏シャンソン協会の歌手たちの
歌唱法をミッシェル・デルペッシュがとても気に入った事、
そして男女2名でなく、仲間たちと一緒に力を合わせて町作りをするという
設定も気に入ったとのこと。

更に、最後を原曲と違って、ラ・ラ・ラというコーラスでアップ・テンポにして、
エンディングをマイナー・コードではなく
メジャー・コードに変えた事が眼からウロコ!


災害復興支援シャンソンとしては、
うってつけと大喜びして2つ目の法定訳詞にしてくれたそうです。

作者が喜ぶような作品変更ならばOKという好例。

(日本でも作者が好まない作品改変した為
「おふくろさん」騒動が起きた事は記憶に新しい)
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