初めてパリに於いて、
ジャクリーヌ・ダノと
「カフェ・コンセール・エルム」の「シャンソンの妖精」
が共演した時、
松本幸枝が歌った私のオリジナル曲「ラスト・リサイタル」を
気に入った彼女は、
その歌をフランス語でカヴァーしたいと言いました。
もちろん快諾しましたが、
ミッシェル・ジュールダン
(日本で言えば、なかにし礼氏のような人気訳詞家)
のフランス語訳詞が気に入らず
レコーディングには至りませんでした。
ちなみに「ラスト・リサイタル」は菅原洋一の為に作ったもので
創唱は菅原洋一ですが、これもレコーディングはされませんでした。
(グラシェラ・スサーナがスペイン語訳詞と日本語の両方でCD化)
この曲を気に入っていたジャクリーヌ・ダノは、
自身の来日記念CD「エディット・ピアフ物語」の
プロモーション曲として使いました。
一方、私は彼女の為に「ALORS,NON,C’est Rien(想い出の歌)」
を作りましたが、公表はしませんでした。
もちろん本人には楽譜を贈りました。
今年になって、コロナで渡仏もできない中、
彼女への懐かしい想い出が残る中で
エルムのライブで歌唱を始めました。
今から思えば、虫の知らせ・・・?
フランスの知人からの
「新聞で訃報を知る前に、直接知らせたいから」と
いち早くメールを受け取り、
即その晩、ダノとの思い出が残るカフェ・コンセール・エルム
で私自身の弾き語りを撮影。
渡仏不可能な中、ジャクリーヌの献花に変えて・・・・・。