フランスの女優・歌手であるジャクリーヌ・ダノは、
「血の婚礼」「どん底」での演技やミュージカル「キャバレー」の
フォーレン・シュナイダー役の歌唱で知られ
1969年アンティーブ・シャンソン・コンクールで
金のバラ賞となった「ノン・セリアン」
(後に「フリー・アゲイン」としてアメリカでもヒット)、
ケネディ大統領暗殺をテーマにした「ダラスの赤いバラ」等のヒット曲もあります。
フランスでは「行かないで」を最初にレコーディング。
ジャック・ブレルと親交が厚く、
彼から「いとしのマチルダ」をプレゼントされたこと、
何よりカリスマ的大スターのモーリス・シュヴァリエの
バックアップを得たこと・・・等、
話題を集め続けたにもかかわらず、日本では無名。
(映画ファンには「45回転の殺人」主題歌を歌った歌手として知る人もいるが・・・)
1991年に日仏シャンソン協会の招きで初代シャンソン大使として初来日。
以後、1993年、1995年、1997年、1999年、2002年、2005年
いずれもシャンソン大使としてして日本各都市で公演。
特に2005年は、愛知万博EXPOホールで公演。
大阪万博でのジルベール・ベコー同様
ダイナミック&ドラマティックな歌声で
満席となった聴衆に感動を与えました。
近年、長く病床にあり
最後には、私からの伝言を
フランスの彼女の友人が電話で伝えるという日々が続き
覚悟していたとは言うもののショックは大き過ぎます。
90歳の誕生日の翌朝の出来事でした。