33年で幕を閉じる、日本・アマチュア・シャンソン・コンクールを
シャンソン大使ヴェルムーランとアコーディオンのミッシェル・グラスコが観賞。
受賞結果とフランス人2人の評価は、当然大きな隔たり有。
過去、幾つものシャンソン・コンクールでも同様の傾向はあったものの
パトリック・ヌジェやアリアンス・フランセーズ館長の様に在日期間の長い
フランス人とは、かなりちがう採点。
更に、歌手であるヴェルムーランと
アコーディオン&チェロ奏者のミッシェル・グラスコとの間にも
大きな差が有り。
日本で評価される歌手がフランスで評価されるとは限らないのは当然。
それにしても過去、様々なシャンソン・コンクールで優勝した人はもとより、
日本国内で名の知れたシャンソン歌手がフランスで無力であることは一向に改善されない。
その逆も当然で、昨年のフランスに於けるベスト50に入っているジャン・ジャック・ゴールドマン、
ルノー、フランシス・カブレル、フローラン・パニー、ノルウェン・ルロワは
いずれも日本では殆ど無名。
今回、フランス人がシャンソン・コンクール私的採点した結果は、
受賞を逃した説得力のある歌を歌った人の方が高得点。
いずれにしても、歌声に対しては「響きの芸術」という側面と
「感情共有コミュニケーション」の両者が大切。
日本人にとっては、娯楽的要素も随分大切な要素で
「ブラボー」の掛け声と共に拍手が送られる歌声の人が受賞しやすいが、
少なくとも今年のシャンソン大使一行にとっては、声を張り上げず内容を感じさせる歌唱者の
評価が高かった様子。