以前、樹マリの名で活躍していた時に訣別し、
五木マリの名で新たなスタートをするという連絡を受けて、
代々木の「けやきホール」へ見届けに(?)出かけてビックリ。
ステージ上には、ど真ん中にピアノが鎮座。
蓋さえ閉めてあれば、バルバラのコンサート。
(フランスでは、シャンソン・コンサートはピアノの蓋は閉めて演奏するのが通常、
日本ではクラシック同様オープン)
客席は、人の良さそうな年配の女性が大半。
冒頭素晴らしいピアノ・ソロで始まって、
彼女の一曲目が「ラ・ボエム」というのは、構成上、少々難しい感じ。
クラシック対応のホールで、照明の助けも少ないので、
客席が落ち着く為に一曲目をもう少し考慮した方が良かったと思いました。
多少のハプニングを経て、途中から、本人もリラックスして客席も和んで、
良いコンサートに。往年の歌唱力も健在で、
特に助詞の母音を伸ばさないのが効果的。
ただ、バルバラの「愛していると言えなくて」は、
こういうタイプの曲のアプローチ技法再考の必要が有ります。
ブランクを克服してのコンサート成功をステップに、
12月には内幸町ホールでピアフ・オマージュのコンサートをするとのこと。
期待できそうです。