日本アマチュア・シャンソン・コンクールの地区大会の中で、
東京は全国大会へ10人が行けるとあって、参加者が多い。
今年は152人応募(うち、はじめてはわずか12人、最多は18回応募)、
68人中2人欠席で、66人が出場、17人がフランス語の歌唱。
結果は、常連と男性が多く、
大内マコト「今宵ただひとり」大木明「故郷の九月」
永島衣美「愛の願い」岩元ガン子「フクシマ(飯舘村長老の歌)」
玉井大司「いつも心に」松城ゆきの「リラのワルツ」
溝端由子「モンマルトルの丘」一ノ瀬和子「カテドラル・愛の祈り」
井上明子「ジュテーム」五條博子「アコーディオン弾き」。
他地区大会と異なり、4人の審査員全員が各々講評。
以下にまとめます。
審査員A:昨年より若い人が少ない分、大人のシャンソンを堪能できた。
3分という時間制限を気にしてテンポ・アップし過ぎ、言葉が不明瞭な人有。
(いっそのこと2コーラスにしたら?というアドバイス)
審査員B:年齢が高いということはレベルが高いに通ずる。
声質と選曲の合わない人がいる。
審査員C:自分のこととして歌う(主観的歌唱)と、
歌を演じる(客観的歌唱)と2つのアプローチを構成しないと、
歌が単調になる。(シャンソンは歌謡曲と違ってセンテンスも長い)
メロディーの起伏でしか表現処理できないと説得力に欠ける。
審査員D:マイクを使う以上、マイクの位置・角度を考えて
マイクを吹いたりしないよう、またやかましくならないよう考えること。
息もマイクに入りすぎる人有。
言葉を伝えることに力を注ぐこと。
出場者それぞれへの講評もあり、
「表情が良く、顔で表現できていた」
「デュモンと大木康子のデュエットを思い出す程雰囲気は良いが、
デュモンが歌う部分を真横向きで歌ったのは残念」
「ピアフの真似にならずに個性を出せていた」等々。
東京大会は出場者にむかって「ブラボー!」の掛け声がほとんどないので、
プロ歌手のコンサートを聴いている気分で落ち着いて聴くことが出来ました。
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アマチュア・シャンコン東京大会
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