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Channel: 加藤修滋のブログ
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シャルル・アズナヴール来日公演に寄せて~その1~

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カフェ・コンセール・エルムが今日あるのは、
シャルル・アズナヴールのバック・アップのお蔭
(勿論、美輪明宏さん、菅原洋一さん、瀬間千恵さんといった、日本の素晴らしい歌手や、
ジャクリーヌ・ダノ、モーリス・ファノン、グラシェラ・スサーナ等、
海外の友人の力も多大です)と言っても過言ではありません。


そのシャルル・アズナヴールが6月に92歳での来日公演をするにあたって、
今からワクワクしています。


シャルル・アズナヴールについては、数えきれない思い出がありますので、
来日までに記憶をたどって話してみたいと思います。


アンリ・サルバドールが90歳で来日公演をした時も、
ミレイユが90歳でパリでの最終公演をした時も、
聴きながら思ったのは(シャルル・アズナヴールも同様ですが)
「息は鼻で吸って、口で吐く」という基本的なルールを守って歌っているということ。


言うまでもなく、人は皆しゃべる時「鼻で吸って、口で吐く」のですが、
喧嘩をしたりすると「口で急に吸って、激しく言葉を吐き出す」様になります。

この喧嘩をしている時の呼吸と同じ呼吸で歌う日本人歌手の何と多い事!

鼻で息を吸うのは、鼻毛で空気中の微かなごみをカットし、
空気が鼻から器官を通る間に温めてノドを守る為。


日本の歌手が80歳・90歳で歌える人が少ない理由のひとつに、
この呼吸法の間違いを40年も50年も続けている事があります。


今、芸歴50年を越えてなお(と言うより、アズナヴール同様、より一層)
素晴らしい歌を歌う菅原洋一さん、瀬間千恵さんは、
鼻で吸って口で吐く呼吸法の方です。


それ故、時として意図的に口で吸う息の音を
マイクに入れる歌唱法が効果的に使える訳で、
その点でもシャルル・アズナヴールと同様の歌唱法と言えます。

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