15年間の歴史に幕を閉じ、名古屋・吹上のライブ・ハウス=マンボ・ランドが閉店しました。
キューバン・ボーイズで活躍したパーカッショニストと、
若い奥様(ピアニスト)が手作りでエルムの斜め前にオープンさせ、
安い価格で連日ライブを繰り広げていました。
当初、ラテン・ジャズ色が濃かったのですが、次第にエルム出演者もラインナップに加わり、
CD制作も手掛けて一時はわが世の春的な時も有。
日本アマチュア・シャンソン・コンクールにも応募者を送り込んで下さったりしていました。
中日新聞役職の方が、コラムにマンボ・ランドという店名を伏せて紹介された折、
我がエルムは今よりタンゴ・ラテン色が強く、
グラシェラ・スサーナやトリオ・ロス・ペペス等が出演していた為混乱をきたし
「吹上でラテンが聞ける店」との表記に、
マンボ・ランドよりエルムへ大勢のお客様が流れて、
思いがけないご利益にあずかったことも思い出します。
少し前に、ステージ上で奥様がピアノ伴奏中に脳血管障害で倒れられましたが、
来店中のドクターでアマチュア・ミュージシャンのお客様がいらっしゃったため、
適切で素早い対応を得て、早く回復され、お店もすぐに再開されていらしたのですが、
残念です。
お店を作る時も、ご主人自らノコギリやトンカチをふるい、
電気配線ミスで火傷されたりしながら、やっとこぎつけたとのお話も聞き、
開店時も業者でなく自分たちの手でひとつひとつ片づけられたようで、
そうしつつ15年の歴史に涙しつつ別れを告げられたのであろうと、万感胸に迫ります。
ひるがえって、私自身病気入院の末、ピアノを4ヶ月間弾いていない日々が続きますが、
一日も早く復帰して、エルムの灯を守りたいと願う次第です。
↧
またひとつの惜別…マンボ・ランド
↧