毎年、名古屋巴里祭に出演を重ねて四半世紀。
美輪明宏さんは「ピン」でしか歌われないのに、
エルムの若い歌手たちを前唄で使い続けて下さいました。
リハーサルは、そうした新人歌手の時も袖で聴いてくださって、
時折楽屋への召集を掛けられました。
「何、今のウナギ声は?寸胴で捕えどころがないじゃないの。メリハリはどうなっているの?」
「気持ちと声がバラバラよ」とか、アドバイスをして下さいました。
そんな幸せな経験を毎年繰り返し続けたエルムの歌手たちは、
今ではシャルル・アズナヴール始め、フランスのアーティストたちから、
その歌唱方法を賞讃される歌手に育ちました。
彼女たちが美輪さんから教えて頂いたことを、
今度はもっと若い、歌手を目指す人たちに伝承することが、
美輪さんへの恩返しだと思っています。
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美輪明宏さんの教え~その2~
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