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Channel: 加藤修滋のブログ
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第9回浜松シャンソン・コンクール

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浜松シャンソン・コンクールは、
応募がVTR・DVDというコンセプトが話題となって、今年で9回目。


映像での応募を基本にしたということは、
「シャンソンは声だけでなく、視覚的なものも必要。」
と言っているに等しく、シャンソンの本質をとらえた唯一のコンクール。


評論家・永田文夫氏いわく
「シャンソン・コンクールは一曲だけでは実力判断が難しい」
との言葉に対しても8分間の持ち時間で
2曲&パフォーマンスもOKというユニークなもの。


運営をされる河野夫妻とご子息に加えて、
ボランティア・スタッフの協力チームワーク抜群。


更に現在は過去の上位入賞者も審査員を務め、
会場の聴衆賞まである他に例をみないもの、
そして近年フランス語歌唱が増え今年は72曲中48曲(67%)がフランス語歌唱となり、
受賞者はフランス語賞とのW受賞者が多い。


今年のグランプリは宮崎の吉田征子さんで、
特別奨励賞、フランス語ディプロム賞とのトリプル受賞。

準グランプリの井上葉子さんも最優秀フランス語賞とのW受賞。

ドゥジエム・プリの五條博子さんも聴衆賞とのW受賞。


特筆すべきは、プルミエ・プリのErinneとTallyのユニット「Heavenly」で、
Tallyがドゥジエム・プリも受賞。

この二人のサウンドは、
今までの日本シャンソン界のシャンソン歌手たちのものとは全く違うニュアンスがあり、
その意味では今年の東京シャン・コンで受賞したシンガーソングライターのEnvie等と共に
新しい日本のシャンソン・スタイルを確立するに違いありません。


もう一つ特筆ものは、宇藤カザンさんが巻き起こすアミカル旋風。

ご自身が主催する東京シャンソン・コンクールだけでなく、
浜松シャン・コンでも25%もの出場者をアミカル・ド・シャンソンが占めていて、
浜松シャン・コンの出場者が来年の東京シャン・コンにも出場すると予想されます。


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