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雑感

久し振りにプロとしての議員らしい質問に出逢えた気がします。

5月20日の党首討論での志位和夫・共産党委員長の質問で、
ポツダム宣言について安部首相から「つまびらかに読んでいない」
という回答を引き出した巧者の術。

かつて国会で論客合戦の如く、
丁々発止の質疑を繰り広げた議員たちを懐かしくおもっていた今日この頃、思わず拍手。

主義主張ではなく、そのやりとりに発言ひとつで流れを変える力がある事に納得。

加えて言えば、浅沼稲次郎、田中角栄、春田一幸はじめ、演説巧者がいた頃を思うと、
今は「間」「言葉の速度」「表情」を駆使して
聴衆を引きつける話術を有する政治家が居なくなって久しい。

一発芸人の如くワンフレーズの力だけで、大衆受けするだけの内容を吟味し、
考えることを封殺する術が横行。

とは言え、首相から敵失よろしく「読んでいない」という回答を引き出してしまった結果は、
国内でより海外に対して日本そのものが敵失となってしまった感があって、今後が気がかり。


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