過去来日公演をしたフランス人アーティスト20人に、
日本人歌手への評価アンケートを実施。
共通の判断項目で最も目立ったのは
「エレガントな表情と声」ということと、「心に響く歌唱法」の2つ。
歌手だけでなく伴奏と音響に関しても「エレガント」を要求するアーティストが多く、
「音量が大きすぎる」ことへの不満は極めて大きい。
モニター・スピーカーの音が大きく(ハウリングの原因にもなる)、
ピアノ蓋全開で歌手の声が聞こえないとの指摘有。
アコーディオン奏者の幾人かは、歌手の吸う息を頼りに弾こうとするが、
声を張り上げて歌われるとモニター音量を下げる様に要求し、
結果的に吸う息が聞こえないという事態に。
幾人かは日本人が口で息を吸って歌う
(偶数小説で3拍もしくは全音符ギリギリにロング・トーンを出すので口で急に吸う)
パターンがいつも同じな為、
その後の言葉がフォルテかピアノの予測不可との批評有。
少なくとも「ため息」をついてから、
もしくは「ため息」をつきながら歌う唱法を出来る歌手が殆ど居ないとのこと。
加えて、視覚的なことに言及するフランス人アーティストも多く
「美しい響きは美しい表情から産まれる」と主張する歌手に、
「音楽は目をつぶって聴くこともあるのでは?」と質問すると、
「耳の聴こえない人をも表情で感動させる歌手がいる」との反論。
↧
20人のフランス人アーティストへのアンケート
↧