20年振りくらいに、審査員が立ち上がって拍手
(要するにスタンディング・オベーション)をする場面に遭遇。
昔、神戸のアマチュア・シャンソン・コンクールで、
とある出場者が青・白・赤のスカーフをねじってベルトにして出てきただけで、
フランス人審査員が立ち上がって拍手。
今回、J.C.Cでとある審査員が84歳の出場者が歌い終わったと同時に立ち上がって拍手。
45名歌唱した中で、一番歌の技術も声もない人で、
歌詞を忘れて立ち往生したにもかかわらず、
唯一客席と(審査員も含め)ステージとがひとつの空間になったという点で、
全く違った観点から賞讃の価値有。
以前、浜松シャン・コンで、歌もフランス語も決して高評価でない年配者に、
フランス語大賞が与えられた折のことを思い出します。
フランス人審査員が、
「言葉はコミュニケーションの為にあります。
あのおじいさんより私の方がフランス語は上手。
でも、私はあの人の様に客席の人にハンカチを取り出させるほどの
感動は与えられません。
ですから、あの方にフランス語大賞を差し上げます」
と言った言葉が印象的。
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立ち上がって拍手をした審査員
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