画家にしてアマチュア・シャンソン歌手・宇藤カザン氏の尽力で、
東京日仏文化サロン主催の第一回東京シャンソン・コンクールが杉並公会堂で開催。
テープ審査を通った33人(うち17人がフランス語部門、16人が日本語部門)が出場。
日仏シャンソン協会へ、「どうして○○さんがテープ審査で落ちたのでしょうか?」
というお門違いの問合せもあった程、
レベルが伯仲していたのだろうとは予測していましたが、
確かに実力は甲乙付けがたい人達たち。
結果は、フランス語部門は関東勢が優位で、
野村幸子、日栄照美、岸本真知子(東京)、井上葉子(埼玉)
でもグランプリは島袋力夫(沖縄)。
日本語部門は堀江順子、Li-ra、大木実(宮城)、金子史央、島田えまり(東京)
島袋力夫さん、岸本真知子さんは、J’AIME CHANTER、浜松シャンソン・コンクール、
日本アマチュア・シャンソン・コンクール、なにわシャンソン・コンクール等でも
グランプリや入賞して、賞を総なめ。
個人的には、日栄さんが随分成長されて、印象的でした。
(随分前から色々なコンクールで聴いてきました)
それ以上に、公式伴奏のアニエス晶子さんのピアノの音色が心地よく
(小さなホールにスタンウェイのフル・コンが入っていて、pで弾くのは大変なはず)
歌手以上に、歌心を感じさせました。
先日の福岡でのコンサートもそうですが、コンクールでホールPAの場合は、
フル・コンのピアノの蓋を開けている部分の音は、
ちょうど客の耳の位置に響き、PAは天井近くの壁面に響いて、
どうしてもピアノが歌を消してしまうのですが、アニエスさんのピアノは違いました。
ピアノと言えば伏見淑子さんのお弟子さんの同伴伴奏・関根忍さんは
30過ぎの若者ですが、とても良く歌を聴いて伴奏をしているのか分かりました。
将来有望!
審査員だけとってみれば、日本最高のシャンソン・コンクールと言える程、
オーソリティーが揃っています。
信州大学の吉田正明先生は、ご自分でも歌われる程で、
シャンソン研究家として著名。
評論家の大野修平、
フランス人歌手のパトリック・ヌジェとシュプリーム、
日本人歌手の深江ゆか、ピアニストの上里知己、主催者の宇藤カザン…という顔ぶれ。
コンクール最大の特長は、進行も客席も温かい雰囲気ということで、
他のコンクールとは違うと感じた次第。
終了後に、ステージで全員が写真撮影するのを客席のお客様も一緒にシャッターを押したり、
スマホで撮ったり。一つ気になったのは、口で息を吸う人が殆どという事。
最近の傾向なのかも…。
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第一回東京シャンソン・コンクール
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