神戸のユニバシアード関連文化催事として始まった
「日本アマチュア・シャンソン・コンクール」が今年30回を迎え、地区大会開始。
最初の地区大会は福岡で、会場はおなじみ「あいれふホール」。
今年、審査員に変更があり、大庭照子さんが加われました。
61名のテープ審査通過者のうち一人欠席。
他のコンクール同様、毎年おなじみの顔ぶれが並び、
「コンクール出場者同窓会」の様相。
どのコンクールでも審査員百態で、1コーラス聴く間にメモを書き込む人があれば、
ずっと最後まで眼をつぶって聴いて、おもむろに点を記入する人も。
前者のタイプの審査員には、曲の最後に見せ所・聴かせ所を持って来ても効果が少なく、
後者のタイプの審査員には「審査員が眠っていた」という誤解が伴うこと有。
かつて中部大会でTVニュースが報道した折、
じっと眼を閉じて聴き入っていた審査員が写り、前記の様な誤解が流布した。
結果は、「今回は30回目ということで」と前置きの上、1名多い6名が本選へ。
(以下、敬称略)
さほまりこ「子供の頃」、入江珠子「残されし恋には」、
村橋千佳子「あなたの声を聞くとき」、吉田尚子「大根役者」、
瀬田恭子「リリーマルレーン」、趙美麗「永遠の絆」。
目についたのは、4月10日に同じホールで開かれたJ.C.C
(NPO法人日本シャンソン・カンツォーネ振興協会)
の受賞者が入らず(山田典子)、
逆にその時受賞しなかった人(入江珠子)が受賞していること。
九州での2つのコンクールは審査員が少ない
(J.C.C3人、日本アマチュア・シャンソン・コンクール4人)ので、
一人一人の主観が反映されやすいということも有?
ちなみに、浜松シャン・コンは9人も審査員が居る上、オリンピック方式。
最高・最低点をカットして合計)なので、極端な評価が反映されにくい。
(逆に言えば、個性的な芽を発掘し辛いので、
今の所グランプリからメジャー・デビューした人は居ない)
いつも心に残る歌を歌う三輪じゅん子さんのような歌唱法は
コンクールや立食パーティー・アトラクション向きではないが、
こういう歌い方でシャンソンをライフ・ワークとされる方が増えて欲しいと思っています。
ちなみに、審査員が一人ずつ全員コメントするのも九州大会の特長。
審査員の肩書きによっても視点が違い、訳詞家が入っているだけに、
原詞との極端な違い(男女の性差、主人公の改変)にも言及有。
別の都市のコンクールでは、原曲をハーフ・コーラス長くしたことが
減点対象となったことも有。