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Channel: 加藤修滋のブログ
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雑感

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私が日本代表を拝命しているAlliance Francophone(フランス語圏協会)は、


アリアンス・フランセーズと良く間違われますが、


全く別の文化団体で、政治的な力も有しています。



世界108ヶ国の元大統領首相や政治家、役人も含む強大な組織。



その会長J.R.ギオン氏の若い頃の経歴に「ドゴール少年団団長」というのがあります。


要するに、世界史に名の刻まれているフランスのドゴール大統領の少年親衛隊。


そう言っても、日本では全くピンとこない。


何故なら、日本の政治家には、そうした若い世代を政治的に教育して


後継者とする発想がなかったから。



表面に出てこないだけで、世界を動かした指導者たちは、


皆そうした組織を持っていました。



要するに、国の将来を考えて公教育とは別に教育するという概念の発達している国では


世界史に名を残す政治家が誕生して、我が国はそうならない…?



ギオン会長は、カルティエ財団を創設し、世界9ヶ国で孤児院を運営し、


2700名を育てています。


万博の日本誘致にも貢献する等、ヒューマニズムと文化活動に尽力する政治家が


日本にもいるのかなぁ…。



歌手についても同様で、紛争や政治が起きると真っ先に殺される文化人は、


小説家や役者でなく、歌手と言われています。



拡声装置があればたった3分で何千人という人に影響を与える存在は、


為政者にとってはやっかいなもの。



チリのビクトル・ハラにしてもロシアのヴィソーツキーにしても死後もなお、


人々に(それも世界中の)影響を与える歌手(シンガー・ソング・ライター)がいるのに、


日本では戦争中、歌手は慰問に利用されることが多かったとか…。



シャンソンでも「ダラスの赤いバラ」でアメリカのケネディが「涙のベルジェ」で


エジプトのサダト大統領の死が悼まれているのに、


日本の政治家で歌になった人は…?


(拝啓、佐藤栄作…というパロディ・フォークがあったっけ?)

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