人生の中で、最も時間がゆるやかに(それでいて感動的)に流れ、以後の音楽生涯の「ターニング・ポイント」となったのが、ブエノスアイレス市立劇場での「エスペランサ・オーチョ」のコンサート。
サウンドチェックからリハーサルへと進む中で、スタッフの一人が涙をためつつ「感激!」と言いつつハグしてくれました。本番では鳴り止まぬ拍手(帰国後、リリースしたLPに拍手も収録)。
この日は、人生で一番長く緊張が続いた日(それがイヤと言う訳ではありません。)
「売れっ子」アーティストの一日が如く過ぎた時間は、何物にも代え難い人生の一ページ。
共演した「ブエノスアイレス交響楽団」のマエストロ「カルロス・ガルシア」の本当に嬉しそうな顔と固い「ハグ」は、生涯の「宝物」です。