自分が半身不随となり、心がくじけそうになった時、2人の先輩、帆足まり子さんと阿保郁夫さんを思い出します。
帆足さんは「超美人」で、おまけに先祖は公家さんと言う「品格」も加わって”絶世の美女”と言ってもおかしくない人でした。それが仕事を終えた夜に冷房の吹き出し口の方向が原因で障害に。少し後で会った時は、誰だか全く分からない状態でした。容姿について色々言われるであろうその状態でステージに立ち続けるのは不屈の魂そのもの(!)
一方、阿保郁夫さんは若い頃に顔面神経痛になられたそうです。それでもアルゼンチン人も舌を巻く下町風(カンジェンゲ)タンゴの発音で、現地での評価も高い。
こうした人生の先達が2人とも私達の建物で歌い、栄光の歴史を築いて下さった事は決して忘れません。感謝そして合掌。