NHKの深夜番組にこの所「トラム」が良く取り上げられる。
今夜は路面電車「トラム」ベルリン編の再放送。
落ち着いた色調の景色とゆっくり流れる時間。
年齢のせいなのか、そう言う物に安らぎを感じる。
時には、この番組の映像にうらやましさを覚える。
そこに映りこむ明らかに観光客と思われる人々も着ている物から歩く姿まで何か共通したものを感じる。
おそらく教会や古城が多く出て来るせいか敬虔な祈りの雰囲気が漂うからなのか。
人は神の前ではひれ伏すのであってあぐらや足組の姿勢、まして腕組みなどしない。
テレビチャンネルを回すとド突きや大声での笑い声の洪水となる日常をうとましく思う。
人が同じ感覚で共存する事を日本人はどこかに置き忘れて来たのかも知れない。