ミッシェル・フューガンはグルノーブル出身と言う事から
冬季オリンピックの公式曲作者となりました。
ところが良くある話で(愛知万博でも同様)ほとんど知られず、今ではその楽曲名さえ知る人はごくわずか。
一方、フランシス・レイの非公式曲「白い恋人たち」は、クロード・ルルーシュ監督による記録映画「フランスにおける13日間」テーマ曲として大ヒット。
日本では今でも多くの方に歌われています。
一方「江戸の敵は何とやら」ではないけれど、ミッシェル・フューガンの「ブラボー!ムッシュ・ル・モンド」が愛知万博のグローバル・イメージソングとして、また毎月25日に開催された「音楽万博」コンサートのテーマ曲としても歌われ連日ニュース報道が続きました。
電通の方から「どうすればブラボーのように広められるのか、メディア対策のノウハウを知りたい」とのお尋ね。
「私達は社会部ネタですし、公式曲は芸能部か広告局扱いだからではないでしょうか」と回答。
こんなひと幕もありました。
各国持ち回りで開催される「世界のお巡りさんコンサート in パリ」で万博公式曲をエッフェル塔前に於いて演奏しようとしたところ、公式曲は編曲不可!
困った博覧会協会は「ブラボー!ムッシュ・ル・モンド」はブラスバンドにアレンジ可能?」と。
「ブラボー!ムッシュ・ル・モンド」は、とっくの昔に男声合唱、女声合唱、児童合唱、社交ダンス用ルンバやマンボ、タンゴとあらゆるヴァージョンが用意されていてもち論ブラスバンド譜もありますと申し上げたら、大変感謝されました。
県警の音楽隊へ出かけて、お巡りさんのバンドに指導も。
パリ市警と一緒に愛知県警音楽隊も一緒に行進して、演奏の先頭には博覧会協会総長も横断幕と共に。
しかも、ちょうどパリのスタジオでレコ―ディング中だった作者ミッシェル・フューガンが応援に駆け付けると言うサプライズ。
当然、日仏両国で多くのマスコミが報じる事となりました。
かくして「ブラボー!ムッシュ・ル・モンド」は愛知万博が産んだ文化遺産として歌い継がれ、フューガンのベスト曲集の楽譜にはEXPO d’AICHIの楽曲と書かれています。
メデタシ、メデタシ。