かつて石田秀翠先生の主宰される会に母がお招きいただいた事があります。
華道の家元が主催される会のVIP席に母が「なぜ?」と思いました。
何でも先代の助手をさせて頂いたとの事。
そこで同席の中国大使館へお招きに預かり、私も一緒にお伺いしました。
その時ご馳走になった”お茶の香り”と”格調の高さ”が良いのが忘れられません。
“イタリア料理”についてはイタリア大使館が国策のひとつとして開かれた試食会での印象が強く残っています。
当時の記憶では、意外と素朴な民族料理で、現在のようにテーブル・マナーを問う感覚はありませんでした。いわばみんなで食べようよ的なもので「召し上がる」的な発想には至りませんでした。
私自身は、どこへ行っても「・・・郷に従う」タイプなので異国であっても困った事はありません。独断で言えば日本とフランスは世界中の料理が楽しめる国。
思い出深いのはモンパルナス駅舎近くの「クスクス」の店。
日本でも食べた事はありましたが、この店ほど美味しいと思った事はありませんでした。
ベルギーのチェーン店でもパリで良く見かけたのは量が多かったのですが、モンパルナスの店では超特大のムール貝に腰をぬかしました。バケツ一杯の大盛り。
パリでは時々、量の多さに驚く事がありました。
「ブイヤベース」の店も丸々一匹の魚が何種類も入っていてとても食べきれませんでした。
何かにつけて量の多さ、大きさには覚悟が必要。