アルゼンチン公演の折、
観光客の行くような高級レストランには、バラを抱いた子供がやって来て女性同伴の男性にバラ1輪を買ってもらいます。
男性はそれを女性にプレゼントする場面をよく見かけました。
アストル・ピアソラの「チキリン・デ・バチン」は、こうした事実から生まれました。
フランスでは「セーヌの黒いバラ」と言われたバルバラのコンサートの折、
客席から差し出されるのは1輪のバラ。
フランスの友人は、私がシャルル・ド・ゴール空港に到着するとバラ1輪を持って出迎えてくれました。
そうした事に習って、私もシャルル・アズナヴールの名古屋公演の折にはセントレアまでバラの花1輪を手に見送りました。
日本ならばメリー・デボのようなバラの花束が渡されるような場面でも、アルゼンチンやフランスでもバラはお洒落な演出がなされますね。