私の生徒の池田さんは、米軍キャンプでサックスを吹いていたプレイヤーで、
私以上に日本のシャンソン通。
若い頃は、東京でプロミュージシャンの経歴もあり。
シャンソン系ライブハウスは、くまなく巡り、知らない店はない程。
彼とは話題に於いては師弟が逆転。
その彼が東京で「赤い風船」を歌った時、
高木椋太さんから「その訳詞はどなたのですか?」とおたずね有。
「加藤修滋さんの訳です。」と胸を張って答えて下さったとの事。
池田さんの誇らし気な顔が目に浮かびます。
どなたの訳よりセルジュ・ラマのこの歌に寄せる想いを知っている私は
セルジュ・ラマへのリスペクトを込めて訳し、その想いを「エルム・メソッド」の歌い方で歌った池田さんと詞の良さに気付かれた高木さんの感受性が共通だったのですね。
池田さんは、浜松シャンソン・コンクールに於いて、フランス人審査員から特別にお褒めの言葉を。
詳細は省略しますが、要するに
「言葉はコミュニケーションの為にある。フランス人の私にも感動が伝わりました。」
と言う事。
その池田さんが過日行われた「中日シャンソン教室発表会」を聴いて嬉しい言葉を。
すなわち「中日シャンソン教室の皆さんの歌を通して加藤先生の教えられた歌の大切な要素を感じ取る事ができます。」と言うもの。
「この教室の指導講師が、加藤先生のメソッド(歌は、祈り・願い・叫び、そして優しさ)を忠実に守っておられる事に感動しました。」と・・・。
その言葉にこちらこそ感謝。
光栄の至りです。