4月と5月に行った「VTR上映会」は、
幾人もの人に影響を与えました。
特にグラシェラ・スサーナの言葉と、
それを実証する歌唱場面は、壁全面の大画面ならではの真実味。
彼女は、来日間もない頃、こう言いました。
「私の場合、歌を歌うことと、声を発することとは違います
過去の想い出を絵に描くことと一緒です。
お姉さん(クリスティーナ)は、教会中に響く声で歌うけれど
私は、絵の具の色を探しながら歌っています」
それを聞いて、彼女が時には1小節近く後ろへ歌う理由が判明。
絵具の色を探しているうちに楽曲のコードは先へ行ってしまう。
それゆえ母音を消去して子音だけで歌う歌唱法を多用。
これは、シャルル・アズナヴールが成功を収めた頃に用いた歌唱法と同じ。
17歳で同じ歌唱法をしていたグラシェラは天才!?