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Channel: 加藤修滋のブログ
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感動の持続可能時間は?

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シャルル・アズナヴール公演初日の前日、
岡山加代子さんと共に富山のホテルで企業セミナーの後、
ディナーショーをした折のこと…


1時間のステージ時間なので(シャンソンを聴いたことのない方もあるかも)
冒頭は「パリの空の下」「恋心」と聴き心地の良い曲をさり気なく歌う構成。
ところが1曲目から、(嬉しいことではありますが)いきなり客席が
盛り上がってしまいました。


そのまま歌声は勿論、曲間のMC、早着替えのドレス(例によって私が
弾き語りしている間に2度のドレス・チェンジ=3ポーズ)でも魅了し続けて、
「今日は好調」と思わせるステージ。


かすかに頭を横切った不安は、「このまま1時間お客様を引っ張り込むのは困難」
……不安は的中で、終盤に今だかつてない歌唱ミス。
ステージ時間30分を過ぎた頃から、観客のステージへの集中力はなくなってくる
ものなので、そういう時、感受性の強い歌手はそれを感じ取ってしまい、
自分が歌の世界に集中できなくなるケースは過去(ビッグ・スター歌手を含め)
何人も伴奏しつつ想像してきました。


ステージをする時は、耳なじみのよい曲を前半に持ってきて、
後半3~4曲で卍固め(?)風にワザがかかって一気にフィナーレ!アンコール!
というのがベスト。


観客の感動持続時間は長くて30~40分?
でも(これもいつものことで)、間違えた時に限って最高の拍手があるもので、
今回もこの曲が最も拍手を頂きました。
彼女の最多リクエスト回数を誇る「コンドルは飛んでいく」を歌唱した時よりも
熱烈な拍手でした。


風邪をひいて調子が悪かったり間違えたりした時に、
逆に感動を与えられる歌手こそプロフェッショナルだと思います。


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