驚異的CD録音と言うべきハイ・ペースで
タンゴ楽団アストロリコ四重奏団が13枚目のCDリリース。
エルムというより、この地域で唯一定期ライブをしている
関西のタンゴ楽団アストロリコの名は、
アルゼンチンはもとより世界各国のタンゴ演奏者の中で知られています。
マエストロ門奈紀夫さんは、かつて「黄金の左手」と評されたバンドネオン奏者で、
その演奏はもとより、バンド・リーダーとしての資質は
早川真平さんに次ぐという人も居る程。
アルゼンチンですら困難なオルケスタからコンフントまで、
あらゆるスタイルの編成を可能にし、加えて若い奏者を育て続ける一方、
自身のサウンドのCDを次々とリリース。
今回のCD「Barrio de Tango」は歌入りで、KaZZmaが歌唱。
これがまた阿保郁夫さん以来との声もある本格派で、
ラ・ボカの香りが漂っていて素晴らしい。
彼が歌う「エル・アディオス」は、個人的に思い入れがある曲。
私たちタンゴ・デ・ラ・エスペランサのアルゼンチン公演をした折、
「エル・アディオス」の作者マルハ・パチェコ・ウェルゴ女史の家に招かれ、
演奏しました。
すると彼女が「感激したから私も」と言って、
自作の「エル・アディオス」を弾き語り。
それを観ていて、ご主人は大泣きされていました。
何故なら彼女は、ある年から何故かピタリと演奏を止めてしまい、
現役から身を引きましたが、私たちのお蔭で再びピアノに向かったと、
とても感謝されました。
その時の事を思い出し、
感無量になりつつアストロリコ四重奏団とKaZZmaの「エル・アディオス」を聴きました。
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アストロリコ13枚目のCD
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