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Channel: 加藤修滋のブログ
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美輪明宏さんの彗眼安住恭子さんの受賞

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名古屋市芸術賞の発表がありました。


個人的にも尊敬し、かつて憧れの人でもあった安住恭子さんが受賞されると知って


<一応オメデトウゴザイマス>。


でも賞を与える名古屋市に対しては<何を今さら>!




何年か前にとある方が受賞された時の言葉


「この年齢になって奨励賞を頂いたということは、


まだまだ未熟なのでもっと努力を重ねるように、


という叱咤激励の賞だと思います」を思い出しました。


65歳の安住さんに「奨励」というのは、これいかに…?




今から30年も前の事、美輪明宏さんを新聞各社にお連れして取材をして頂きました。


某新聞社を出るなり「何ですか、あの記者は!取材ノートも持たず、


チラシの裏にメモ書きしているだけなんて!!」とおっしゃいました。




最後に読売新聞へ行った時、取材をされたのがまだ若くてピチピチの安住さんでした。


他社と違って随分長く話が美輪さんと記者の間で弾んでいたのでよく覚えています。


安住さんと別れるなり、美輪さんが「あの子(と美輪さんが言われる程、


若くて聡明な美人記者)は見込みがあるわよ、よく勉強しているから、将来楽しみ」と


満足そうにおっしゃいました。




読売新聞退社後、演劇評論家として活躍。


記者クラブの中でも控えめながら目立つ存在でした。


私個人の意見では北村想氏を全国区にしたのも、


クセック名古屋の活動を確立させたのも安住さんの力が大きかったと思っています。




私が35歳の時、菅原洋一さんをゲストに音楽活動15周年リサイタルを


名古屋市民会館で行った折、


当日のパンフレットに安住さんが1200字もの祝辞を寄せて下さいました。


メッセージを寄せて下さったのは、菅原洋一さん、奥則夫さん、グラシェラ・スサーナ


永田文夫さん、帆足まり子さん、天野鎮雄さん、いのこふくよさんといった


アーティストや評論家諸氏でした。



「一介の新聞記者の祝辞を、この方々と一緒に載せるなんて」という人もありました。


でも今読み返しても、私の行動パターンと信念を見事に言い当てておられることに感心します。




それにしても、65歳のオーソリティをつかまえて奨励賞を贈るというのは、


今回もまた人材発掘が遅いのでは?


美輪明宏さんは30歳そこそこの(当時はまだ駆け出し)記者に可能性を見出し、


奨励賞以上の讃辞を与えたことになると思います。


ちなみに、都市文化会議が北村想氏と共に私に奨励賞を下さった時、私は30歳の若輩。


アルゼンチンSADAICは私が32歳の時「ブエノスアイレス・タンゴ市民証」、


フランス政府は45歳の時にシュヴァリエ、


東海テレビは49歳の時に高橋尚子さんと共に「東海テレビスポーツ芸能選賞」を


与えて下さいました。



それに習って、名古屋市の賞も功と名を成した人への論功行賞ではなく、若い芽を発掘し、


育てる為の奨励賞であって欲しいものです。


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