このところ、葬儀で歌を耳にする事が増えました。
しめやかな雰囲気の中での心を揺する歌声に、参列者が感涙する場面多数有。
偲ぶ会も含め、何件かのそうした催事で気づいたことは、
ア・カペラの方がマイクを使用した伴奏付の歌唱より、涙を誘いやすいということ。
一番シラケるのが、マイクのポップ・ノイズ。
歌唱法とマイクの使用法が悪くて「タ行」「パ行」で
ポンポンとマイクを吹く歌手の多さに驚かされます。
「サ行」の強すぎる人も、結構いるもの…。
普段ノーマイクで歌うクラシック系の人が
(コンサート会場の様に残響のない葬儀場やホテルゆえ)
その時だけマイクを使用して歌う場合が一番悲劇。
ということは、アズナヴールや美輪明宏のように
マイクを使用していることを忘れさせるようなオフ・マイクで歌う人というのは、
その辺も意識しているのかも知れないと思った次第。
少なくともジャクリーヌ・ダノは
「人は本当の事を話そうとする時、手にしたものを取り落す」と言って、
大切なフレーズでオフ・マイクにしていたことを思い出しました。